遺伝性疾患について
CVM、BLADについての調査結果は,本局トピックスへ!!

牛複合脊椎形成不全症:(CVM:Complex Vertebral Malformation)

 本症は、胚の発生初期に細胞内で体節や脊椎の分化に関与するSLC35A3遺伝子の突然変異により発生する常染色体劣性の遺伝性疾患です。主な症状は流・死産による出生率の低下、あるいは新生子の奇形による死亡がみられます。奇形の特徴は、頚部や胸部脊椎の短縮、両前肢手根骨関節や飛節関節の左右対称的収縮と捻転で、心奇形を伴なう場合もあります。

・検査成績の表示法
TVである 正常遺伝子のみで、疾患遺伝子を持たないため、牛複合脊椎形成不全症になりません。子孫に疾患遺伝子を伝えることはありません。
CVである 正常遺伝子と疾患型遺伝子を持っています。牛複合脊椎形成不全症にを発症することはありませんが、1/2の確率で子孫に疾患遺伝子を伝えるため、交配する牛によっては、子に疾患型が現れることがあります。
CVMである 疾患遺伝子のみを持つため、牛複合脊椎形成不全症になります。

牛白血球粘着不全症:(BLAD:Bovine Leukocyte Adhesion Deficiency)

 本症は、CD18?鎖の変異によって発生する常染色体劣性の遺伝性疾患です。白血球の粘着蛋白質の一種であるCD13/CD18インテグリンのうちCD18(?鎖)の欠損により、白血球が疾患部位に付着できなくなります。このため、常在する病原菌に対しても抵抗性を欠き、発熱や下痢を繰り返し、傷の治癒不全、口腔などの粘膜潰瘍、歯肉炎、などを起こし、生後数ヶ月で死亡してしまいます。

・検査成績の表示法*
TLである 正常遺伝子のみで、疾患遺伝子を持たないため、牛白血球粘着不全症になりません。子孫に疾患遺伝子を伝えることはありません。
BLである 正常遺伝子と疾患遺伝子を持っています。牛白血球粘着不全症にを発症することはありませんが、1/2の確率で子孫に疾患遺伝子を伝えるため、交配する牛によっては、子に疾患が現れることがあります。
BLADである 疾患遺伝子のみを持つため、牛白血球粘着不全症になります。

(社団法人)日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan