−血統登録とは−

酪農経営の安定には改良が重要
 酪農経営の安定を図るためには、「生産性の向上による生産コストの低減」が求められています。これには乳用牛の増頭やエサの多給によって生乳生産量を上げることよりも、遺伝的能力を効率的に発揮させることによって、牛群の能力水準と斉一性を高めていくということが重要です。
 乳量や乳成分率、体型等の形質において、親から子へ遺伝する割合は、乳量で30%、乳成分率で50%、体型形質では10〜30%程度と推定されます。現在では種雄牛の後代検定や牛群検定の実施によって、種雄牛や雌牛の遺伝評価値が発表され、そのレベルは年々向上しています。
 酪農家は、総合指数(NTP)や各形質の遺伝評価値を活用して、より優れた後継牛が期待できるような交配と選抜淘汰を行って、生産性の向上を図ることができるようになります。
牛群改良の第一歩は登録から
 牛群改良の第一歩は正確な記録をとることから始まります。記録が正確でなければ、いかに優れた交配や選抜淘汰を行ったつもりでも、改良の効果は上がりません。
 個体記録の根幹をなすのが血統登録です。いつ、どこで、どういう父母から生まれたかという血統情報があって始めて、近親交配や遺伝的不良形質の発現を防ぐことができます。また、血統の特徴は泌乳能力や体型面によく現れます。血統の記録を牛群検定や体型審査成績と結び付けることによって、血統の特徴を生かした改良を的確に行うことが可能になります。
 すなわち、登録は、酪農家の交配計画に有効に活用されていることは言うまでもありません。
登録のメリット
 酪農家にとって登録することのメリットは、@登録証明書によって父母、祖父母など血統が明確になるとともに、登録協会の登録簿に記載され、永久的に保管される、A遺伝的に優れた血統をより確実に残すことができる、B血統濃度(47〜100%)によって血統の純粋性の度合いが明示される、C強度の近親交配を回避できる、DBLADやCVMなど遺伝的不良形質の発現を未然に防ぐことができる、E能力、体型等の付加情報によって個体販売が有利になる、などが挙げられます。
 牛舎の中のもう1頭、登録に結びつけていただくようお願いします。

一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan