令和03年03月20日

令和2年度後期(10月〜2月)・都府県

審査頭数95%に回復

 令和2年度における都府県の審査は、3月上旬をもって全ての日程が終了した。国内初となる新型コロナウイルス感染症が確認されて1年以上が経過したが、今年度の審査日程は感染拡大・減少の波に伴う政府・都府県の各種要請等により、これまでと異なる対応を求められることとなった。特に、前期審査においては、国内初の緊急事態宣言が発出されたことで都府県をまたぐ移動が制限されるなどの影響から、日ホ協は審査委員の感染防止対策と衛生管理の徹底を図ることを目的に、不要不急の外出を減らすために審査委員を在宅勤務としてそれぞれの居住地区から直接現地入りするなどの対応を実施。また、地域の実情に即した対応が求められたことから、支部・承認団体に実情調査を実施することで、対応が可能な県を優先して段階的に前期審査を開始した。この結果、予定していた45都府県のうち前期審査が実施できたのは例年の半数以下となる21府県、前期審査・調査の合計頭数は前年同期比42%となり、過去例がないほどに激減する結果となった。
審査の受検意欲高まる
 後期審査の実施に際しては、前期に引き続き感染防止対策を目的とした実情調査を支部・承認団体に行い、44都府県から後期審査実施の回答を得ることができた。しかしながら、1月に国内2度目となる緊急事態宣言が発出されたことで、対象地域となった複数県での審査中止が余儀なくされ、後期審査は38都府県の実施に留まる結果となった。今年度の都府県それぞれの実施状況では、前期・後期ともに実施したのは19府県となった一方、前期・後期どちらかの実施が21府県、前期・後期ともに実施できなかったのは5県となった。
 後期のホルスタイン種の審査・奨励は38都府県で357戸・4591頭を実施し、前年同期比では85戸・217頭の減少となった。実施した農家からは、「本当は前期に受検したかった」、「次が何時になるか分からない」、「受検できるときにやる」など、定期的な受検ができないことへの不安と体型審査の必要性から受検意欲が高まり、1戸当りの受検頭数が増加したことで、後期の審査頭数は95%まで回復し、概ね前年同期並みの実績を確保することができた。
体型調査・ロボット調査
 一方、後代検定候補種雄牛材料娘牛と同期牛の体型調査は、439戸・4618戸を実施し、前年同期比で128戸減少するも調査頭数は590頭増加、115%の実績を確保することができた。但し、前期終了時点で大幅な計画未達が予測されたため、期中に計画頭数を下方修正していることから、今年度実績は修正後の計画対比107%となり若干超過したものの、当初計画対比では80%となっている。
 また、将来のロボット指数開発を目的として前年後期から事業開始した搾乳ロボット適合性調査は、75戸・1513頭を実施し、前年同期比で55戸・444頭減少するも、前後期合計では計画対比100%の実績を確保することができた。
年間頭数は75%に留まる
 この結果、令和2年度におけるホルスタイン種の牛群審査・体型調査・ロボット調査の前後期を合計した年間頭数は、審査・奨励が496戸・6006頭を実施し413戸・3383頭減少、前年対比64%となった一方、後代検定候補種雄牛材料娘牛と同期牛の体型調査は、610戸・6157頭を実施し520戸・1060頭減少、前年対比85%となった。また、ロボット調査は、100戸・1800頭を実施し30戸・157頭減少となったが、事業計画どおりの実績を確保することができた。
 ジャージー種の審査は8戸・80頭実施し前年対比で29頭減少したが、ブラウンスイス種は都府県初となるブラウンスイス種のみの牛群審査を日光霧降高原「大笹牧場(栃木県酪農業協同組合)」で8頭実施したほか、3頭の個体審査を加え2戸・11頭実施し、前年対比で7頭増加となった。
 これにより今年度の審査・体型調査・ロボット調査を合計した年間頭数は1万4054頭となり前年対比で4622頭減少。コロナ禍の社会情勢にある中で、受検意欲の高まりから後期に審査頭数を回復するも、前期の激減が大きく影響したことで前年対比75%に留まることとなった。
令和3年度の審査に向けて
 前述のとおり、審査の実施に際しては審査委員が事務所(東京)に出勤することなく、それぞれの居住地区から直接現地入りするほか、常時マスク着用はもちろん現地滞在中の夜間外出・外食・懇親会参加の自粛など、審査委員の感染防止対策と衛生管理の徹底に努めるものとしている。また、都府県それぞれにおいても、移動時間の短縮や公共交通機関の利用を避けるための対応・審査日程の効率化など、感染防止対策において支部・承認団体の深いご理解と多大なる協力のもと、令和2年度の審査日程を無事に終了することができた。令和3年度においても引き続き、同様の感染防止対策を徹底することで審査実施を予定している。会員並びに支部・承認団体、関係各機関の深いご理解とご協力をお願いしたい。
後期EX頭数233頭 最高得点は「シーバー」93−5E
 都府県で審査得点90点以上(エクセレント=EX)に評価された牛を左表(一部7ページに掲載)に示した。県別では岩手県が34頭で1位。次いで群馬県25頭、栃木県22頭、熊本県21頭、岡山県・福岡県13頭と続き、30都府県で228頭、ジャージー種5頭がEX牛として評価された。このうち2E54頭、3E20頭、4E9頭、5E2頭が分娩更新するとともに、その評価を更新した。
 最高得点では、神奈川県相模原市の(有)グツドリバー所有の「シーバー」が前回審査と同点の93‐5Eと評価された。
 このほかに、ホルスタイン種で岩手県・臼井敏彦氏、同県・板谷一吉氏、長野県・(株)三村牧場、愛媛県・楠亮氏の4牧場、ジャージー種で栃木県・眞嶋大輔氏、神奈川県・田中浩典氏の2牧場において、それぞれで初EX牛が誕生した。長きにわたり続けてきた改良努力の成果と優れた管理技術に敬意を表したい。

令和2年度後期都府県における90点以上の雌牛(10月〜2月)


7面掲載分

令和03年03月20日

今後の行事

日本ホル協


◇令和3年度臨時総会
 4月9日、書面開催
◇社員選挙
 5月20日、各選挙区
◇社員選挙管理委員会
 5月21日、日ホ会議室
◇令和2年度決算監査会
 5月21日、日ホ会議室
◇第306回理事会
 6月4日、日ホ会議室
◇第307回理事会
 6月25日、東京都、中野サンプラザ会議室
◇第71回通常総会
 6月25日、東京都、中野サンプラザ会議室
◇地区別登録委員研修会・夏期登録事務担当者会議
7月中旬〜8月上旬予定、Web開催(審査研修中止)
◇中央審査研究会
 9月下旬予定、場所未定



一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan