令和02年09月20日

前田会長を再選

血統登録頭数は3年連続増

-日本ホル協第70回総会-

 一般社団法人日本ホルスタイン登録協会は7月31日、第70回通常総会を書面決議方式で開催し、令和元年度事業報告・収支決算、令和2年度事業計画・同収支予算、会費徴収方法等について原案のとおり可決承認された。また、任期満了に伴う役員選任では、総会後の第303回理事会で前田勉会長、山口哲朗副会長、栗田純専務理事を再任した。
元年度は社員選挙、登録規程を改正
 令和元年度事業報告では、通常総会や理事会、監査会を開催したほか、夏期に都府県5地区で地区別登録委員研修会および登録事務担当者会議、昨年10月に登録審議会、本年1月には東西2地区で社員会議を開催した。また、昨年5月に任期満了に伴う社員選挙、10月には消費税引上げにより登録等料金の改定を行い登録規程等の改正と登録等規程集を印刷配付した。
 元年度の会員数は全国で1万1195名、前年度実績比96.2%で年々漸減傾向が続く中で、血統登録申込は22万7128頭、同104.9%で3年連続の増加となった。一方、審査成績証明は2万4283頭、検定成績証明は7万2813件でともに前年度実績を若干下回った。また、SNP検査は5148件で前年度より534件増加した。
 登録事業の推進では、スマートフォンやパソコンで検索閲覧できる「近交情報システムWeb」や「登録情報活用システム(RIUS・ライアス)」を提供したほか、Webサイトによる近交係数算出や血統遡り、全酪新報「日ホ特集号」や「ホルスタイン牛の広場」による登録情報の提供を行った。
推奨発育値と長命性の指数等を開発
 調査研究事業では、@「乳用牛DNA情報による長命連産性向上事業」(JRL事業)を実施し、長命性に関して育成牛のより望ましい発育値を示した「推奨発育値」の作成と、長命連産性の遺伝的指標として「体のサイズ指数」と「肢蹄指数」の開発、A乳用種雄牛の後代検定に必要な初産検定牛の体型データの収集、B搾乳ロボットへの適合性に関する体型データ収集と状況調査の実施、C家畜改良センターが行う泌乳能力及び体型の遺伝評価計算に必要な血縁ファイルを作成し提供した。そのほか、第15回全共開催に向けて職員を実行委員会に派遣して協力連携を図った。
 令和元年度の収支決算(別表)では、登録事業からなる実施事業会計の経常収益合計は12億5939万4365円、同じく経常費用合計は12億8661万6412円で、正味財産増減額は2722万2047円の赤字決算となったが、その他会計(ホルスタイン会館賃貸事業)と法人会計を合わせた総合計では税引き後の正味財産増減額は5085万9918円の黒字になっている。
コロナ禍で全共中止 審査や各種研修会も
 令和2年度事業計画では、元年度に引き続き、自動登録の推進と正しい血縁の構築、強い近親交配の回避と遺伝病の発現防止を図ることとし、血統登録申込頭数は全国で21万7950頭を見込む。また、審査成績証明及び検定成績証明はそれぞれ2万4770頭、6万9570件を見込む。
 そのほかの通常事業や補助事業の円滑な実施を計画してきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大とその終息の見通しが立たないことから、本年10月31日から宮崎県都城市で開催を予定していた第15回全共九州・沖縄ブロック大会を中止決定するとともに、次回の第16回全共についてもコロナ禍の沈静化の時機を待って検討を再開するとしている。
 また、前期の牛群審査や後代検定体型調査等についても21都県で中止を決定したほか、夏期に開催予定の地区別登録委員研修会や支部・承認団体登録担当者会議、中央審査研究会も開催を中止した。
 令和2年度収支予算では、登録頭数の減少が見込まれる等のことから実施事業会計の正味財産増減額は5581万円の赤字と、これに第15回全共特別会計を含むその他会計、法人会計を合わせた総合計でも約2372万円の赤字決算を見込む。しかしながら、今年度はコロナ禍の影響を受けて全共をはじめ各種研修会、会議等の中止、登録頭数や審査頭数の減少、各種事業も実施制限されることが予測され、収支決算にも大きく影響が出るものと思われる。
35年ぶりに会費を改定
 本年3月開催の第298回理事会において、正会員及び賛助会員(個人)会費を各3千円に引上げることを決定したが、今回は会費引上げの関係から、通常総会で令和2年度会費徴収について承認を受けて、正式に実施することになった。
 酪農家戸数の減少が続く中で、平成15年度に全国で約2万1千名あった日ホ協の会員数は、令和元年度には1万1千名に半減し、会費収入でも特に本局では最近16年間で53%減収したことを受けて、今回の会費改定となった。会費は昭和60年に2千円に引き上げて以来、35年ぶりの改定となる。
日ホ協新役員体制 新役員7名が就任
 今回総会では任期満了に伴う役員改選が行われ、引き続き開催された第303回理事会で、前田勉会長、山口哲朗副会長、栗田純専務理事の3名を再任した。なお、今期で清末健一副会長(大分県)が退任したことで、副会長の後任1名を本年11月開催の第304回理事会で選任することで承認された。
 選任された役員は次のとおり(敬称略)。
◇会長
 前田 勉(長野県・再)
◇副会長
 山口哲朗(北海道・再)
◇専務理事
 栗田 純(学識経験者・再)
◇理事
 中嶋隆司(北海道・新)
 千葉準一(青森県・新)
 山口秀雄(岩手県・再)
 臼井 勉(栃木県・再)
 遠坂和仁(群馬県・新)
 広川 寛(新潟県・新)
 鈴木康弘(愛知県・再)
 栗山勝行(兵庫県・再)
 川本正一郎(鳥取県・再)
 長恒泰治(岡山県・再)
 三瀬寿登(愛媛県・再)
 中島 清(福岡県・新)
 松島喜一(熊本県・再)
◇監事
 安齋利勝(福島県・新)
 橋秀行(千葉県・再)
 轟木孝一(鹿児島県・新)

   中嶋隆司 理事     千葉準一 理事      遠坂和仁 理事

   広川 寛 理事      中島 清 理事       安齋利勝 監事

  轟木孝一 監事

令和元年度 正味財産増減計算書内訳表
令和2年度 収支予算書内訳表

  令和02年09月20日

新役員一丸で登録推進を

コロナ禍の下、会員各位の健康を祈念

(一社)日本ホルスタイン登録協会 会長 前田勉

 日本ホルスタイン登録協会会員の皆様には、日頃よりホルスタインの登録推進にご尽力をいただき、深甚より感謝申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症の拡大と今夏の酷暑での熱中症増加の中で、これまで以上にご自身やご家族等の健康と、そして牛舎・畑作業の安全、牛体の健康・疾病予防に十分に留意されますようご祈念申し上げます。
 さて、7月31日の通常総会並びに理事会で新役員が選任され、引き続き、会長職を務めることになりました。新役員一同、乳牛登録事業を通じて会員酪農家各位の経営向上のために一層努力していく所存でございます。
 今年度の総会は、本年4月の緊急事態宣言発出の事態を受けて、6月の開催予定を1か月延期し、7月末には社員の皆様とお会いできることを楽しみにしておりました。その思いも叶わず、総会を書面開催せざるを得なくなったことは大変残念でした。この非常な状況下にあって全議案が承認されましたことに対しまして、深くお礼を申し上げる次第です。
 今年度も早、上半期を過ぎようとしておりますが、まさにコロナ禍の影響で、第15回全共も中止決定するに至りました。また、各種研修会も開催中止し、前期の牛群審査・後検体型調査も都府県の半数以上で中止しております。
 血統登録においても、特に申込書作成等で登録委員が介在して行う個別登録申込の減少が心配されるところです。その点において自動登録は、子牛が生まれた際の出生報告と牛群検定等の繁殖報告データを利用することで、個々の申込が不要で自動的に登録されますので、仮に今回のコロナ禍や頻発する自然災害等の下でも、登録が途絶えるような事態を最小限に防げるのではないかと実感しております。登録の停滞は乳牛改良を減速させ、ひいては生乳生産の減少にも影響します。より多くの乳用後継牛を登録に結びつけるため、新役員と事務局一丸となって自動登録の推進を行ってまいりたいと考えます。
 今年度も登録に対する一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、新役員体制スタートのご挨拶とさせていただきます。

 令和02年09月20日

登録推進に尽力

26都府県64名を表彰


 日本ホル協は、登録委員に対する表彰要領に基づき、各県支部・承認団体から推薦のあった26都府県64名の登録委員の方々を表彰した。
 登録委員は、酪農組合などの技術職員で、日本ホル協が委嘱し、酪農家に最も身近な立場で登録申込書の作成や改良指導などに日頃から活動されており、登録推進には不可欠な存在である。常々のご尽力に対して心から感謝の意を表する次第である。
 令和元年度の表彰登録委員は次のとおり(敬称略)で、感謝状と記念品が贈られた。
(青森県)柴崎里美
(岩手県)赤坂清美、田中健、和泉香穂
(宮城県)渡部正樹
(福島県)安斎明徳、鈴木寿夫、目黒裕佳
(茨城県)矢代翔、小泉由紀子、青木祐哉、渡辺和弘、藤田和樹
(栃木県)岡信也、潮田美佐枝、碇谷のぞみ
(群馬県)宮崎智裕、岡部貴大、青木裕治
(千葉県)秋山昌男、水野好幸、冨山洋、島田泰孝
(東京都)古田土学
(新潟県)斎藤佳祐
(長野県)山下秋広、星野瑛代、有賀靖浩、伊藤正洋
(岐阜県)林慎一郎
(静岡県)堀田尚巳、関野秀樹、小森哲平
(大阪府)入江康彦
(兵庫県)道満文貴、二星隆太、松島敏春
(奈良県)金原稔子
(岡山県)奥山康恵、森中友美
(香川県)濱中大介
(愛媛県)龍山義司、有友文昭、宮内友也
(高知県)織田聡美
(福岡県)平山敏雄、川野雅美、桑野俊夫、鬼木淳也
(佐賀県)貞松義紀
(熊本県)黒田公浩、矢川貴之、齋藤伸二、島田大輔、福田一美
(大分県)佐藤哲也
(宮崎県)谷山健一郎、諏訪智洋、黒木信宏
(鹿児島県)泊秀一、日高央元、長野昭紀、上園優希、池平悠理



一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan