令和02年01月20日

第15回全共の成功を

(一社)日本ホルスタイン登録協会 会長 前田 勉

 
 明けましておめでとうございます。会員酪農家の皆様をはじめ、登録委員並びに関係団体各位におかれましては、令和初の新春を健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。
 本年は、当協会にとって最大のイベントである「乳牛のオリンピック」、第15回全日本ホルスタイン共進会九州・沖縄ブロック大会を10月31日から3日間、宮崎県の都城地域家畜市場で開催します。この九州・沖縄全共に向けて出品予定の各都道府県では、出品牛選定のための万端の準備を進められていることと存じます。会員の皆様には是非とも全共出品をめざしていただき、また、各関係の皆様には、5年に1度の全国酪農家の最大の祭典に対しまして、特段のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、昨年は新天皇陛下即位と「令和」改元、消費税10%への引上げ、ラグビーW杯で日本8強などがトップニュースを飾りましたが、一方では相次ぐ台風被害など多くの自然災害に見舞われた1年でもあり、酪農関係でも甚大な被害が出ました。年末に至って被災地等の生乳生産量も徐々に回復し、やや安堵しているところです。
 昨年2月の畜産統計によれば、全国の乳牛飼養頭数は133万2千頭で前年に比べてわずか4千頭の増ですが、実に16年ぶりの増頭となりました。これには性選別精液利用の普及率向上が大きく影響しており、血統登録においても性選別精液による生産子牛の登録割合が全体の3割以上を占めるに至り、登録頭数の増加につながっています。昨年10月から消費税増税分の登録等料金改定を行いましたが、増税前の駆け込み申請もあって、現在のところ、前年同期を上回る状況で推移しております。ここに改めて、会員の皆様方の登録や改良へのご理解ご協力に感謝申し上げる次第です。
自動登録とゲノミック評価の普及推進
 本年も引き続き、ホルスタイン種の遺伝的改良に必要な血統登録集団の拡充を図るため、登録有資格牛の全頭登録をめざして、料金割安の「自動登録」をさらに推進していきたいと考えます。また、新しい育種選抜手法であるゲノミック評価が平成25年から国内でも公表開始されたことを受けて、当協会では自動登録農家を対象に「自動登録同時SNP検査申込」を開始して、育成牛の早期選抜や交配種雄牛選定に有効なゲノミック評価値の普及に努めてきました。本申込では当該牛の「血統登録料半額返付」のメリットを付加して、さらなる推進を図ります。
 また会員への情報還元については、年4回の全酪新報日ホ特集号発行やWebサイトの内容充実を図ってきました。昨年はスマホによる近交回避情報や血統情報の検索等を開始し、今後も一層の情報提供に努めます。一方で、酪農家戸数の減少によって当協会の会員数も現在全国で1万1千名余、前年に比べて約500名減少し、最近15年間で実に半数になってしまいました。今後の協会のより健全な運営のために、これまで34年間据え置いてきた会費の見直しについて会員の皆様には特段のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 本年は全共の成功と、会員の皆様にとってすばらしい年となること、ご家族のご健勝をご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

令和02年01月20日

初のブロック開催に向けて準備着々

第15回全日本ホルスタイン共進会
出品割当頭数決まる
41都道府県から270頭
 初のブロック開催となる第15回全日本ホルスタイン共進会九州・沖縄ブロック大会の開催年を迎え、本番まであと285日に迫ってきた。既に決定している各都道府県出品割当頭数に基づき、参加都道府県では既に全共出品対策の組織が設置されるなど、全共出品牛の選定や衛生対策、輸送関係の準備が進められている。今回は、出品牛の資格条件や衛生条件、共進会日程等について要点をまとめた。
九州・沖縄で72頭出品
 第15回全共は本年10月31日から3日間、宮崎県都城地域家畜市場で開催される。出品規模はホルスタイン250頭、ジャージー20頭の計270頭。ホルスタインでは「一般枠」のほかに「後代検定娘牛の部」と「高等学校特別枠」を設置して、国産種雄牛の一層の利用と高校からの出品奨励を図っている。
 「第15回全共出品割当頭数」は別表のとおり。参加都道府県は41都道府県で、残念ながら6府県が欠場を決めており、これら欠場県の割当分が九州・沖縄ブロックに配分された結果、九州・沖縄の8県の出品割当頭数は前回の北海道大会を14頭上回る72頭となり、その活躍が期待される。
未経産は自県産、経産は国内産
 第15回全共の出品区分は、ホルスタインが12部(未経産4部、経産8部)ジャージー2部(経産のみ)の計14部である。ホル未経産の第1、2部と経産の第5部が後代検定娘牛の部で、そのほかは一般枠となる。また、高等学校特別枠はホルスタイン一般枠や後代検定娘牛の部に出品しない高校に割当てられ、1校1頭で該当する月(年)齢の部に出品できる。
 出品牛の産地・飼養期間では、ホルスタイン未経産(第1〜4部)は自県産で、出品者が本年9月末日まで引き続き6か月以上所有し飼養していること、同経産(第5〜12部)は国内産で同じく1年以上所有し飼養していること、ジャージー(第13〜14部)は国内産で同じく6か月以上所有し飼養していることが条件。また、出品牛には「検定成績証明」の取得又は申込みが義務付けられている。なお、出品牛の申込締切は本年9月24日(木)必着である。
衛生検査・予防接種の義務付け
 全共出品牛は「第15回全共衛生対策要領」に基づき、家畜伝染病検査及び感染症などの予防注射の実施が義務付けられており、別図を参照されたい。@結核病、ブルセラ病、ヨーネ病の検査を図示の期間内に実施して、それぞれ陰性であること、A炭疽、牛流行熱、イバラキ病、牛異常産、牛呼吸器病の予防注射を図示の期間内に実施していること。また、B居住する都道府県を出発する72時間以内に、家畜防疫員による臨床検査を受けて健康であること、C真菌症の皮膚病やイボ等の体表異常がないこと、D搬出時に健康状態の確認が義務付けられている。
出品牛搬入は10月25日から
 出品牛の搬入は10月25〜29日で、搬入にあたっては家畜車や出品牛、荷物等の消毒と、前記の衛生対策が徹底される。
 29〜30日には出品牛の体測定や出品者記念撮影、出品委員打合会を、また30日夕刻から審査会場で前夜祭を開催する。
 31日はオープニングセレモニーに続いて、10時から審査会場で開会式が行われる。午後からいよいよ各部の審査が開始され、ホルスタイン未経産とジャージーの各部審査及び名誉賞決定、翌11月1日は終日、ホル経産の各部審査と名誉賞決定、有終の美を飾って最高位賞決定審査が行われる。11月2日は、各部上位入賞牛パレードに引き続き、閉会式と国関係の褒賞授与が行われ、第15回全共の幕を閉じる。
高校生向けに後継者育成プログラム
 付帯・協賛行事では、10月29日に全共出品等の高校生対象の「後継者育成プログラム」が行われ、防疫講習会やジャジングスクール、リードマンスクール・コンテスト、交歓パーティーが計画されている。追って参加募集を行う予定。また、30日〜11月2日まで、近隣会場において酪農資材器具展・技術交流会を、1日夜には来賓祝賀パーティーが開催される。このほか、全共セミナーやジャージー交流会等の開催も計画中である。
 なお、第15回全共規則や同衛生対策要領等の詳細については日ホ協Webサイトを、共進会行事日程等については第15回全共九州・沖縄ブロック大会実行委員会のWebサイトを参照されたい。
 

第15回全日本ホルスタイン共進会出品割当頭数
 

第15回全共出品牛に係る家畜遺伝病検査及び予防注射の実施期間

令和02年01月20日

人事異動

−日本ホル協−

(12月22日付)
 ◇渥美 正 退職(事務局長兼総務部長)
(1月1日付)
 ◇北島聖二 総務部次長兼総務課長兼経理課長(総務課長兼経理課長)
 ◇西村多恵子 事業部証書課証書係主任(主事)

令和02年01月20日

第15回全共

九州・沖縄ブロック大会まで

 


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan