令和元年09月20日

審査頭数4633頭・EX195頭

-令和元年度前期 4月-7月 都府県-
 都府県の牛群審査・体型調査・歩様調査は4月〜7月で前期日程を終了した。ホルスタイン種の牛群審査は4313頭、牛群奨励・個体審査は268頭、合計4581頭を実施し、前年同期比で29頭増加した。他品種では、ジャージー種52頭(15頭減少)、ブラウンスイス種0頭(3頭減少)となり、減少する結果となった。また、家畜改良推進事業に係る体型調査は、今年度の都府県における計画頭数7742頭に対し、563戸で3189頭(525頭減少)の体型データを収集した。同時にJRL事業による歩様調査は、今年度の都府県における計画頭数3126頭に対し、182戸で1597頭(417頭増加)のデータを収集し、大幅に減少した体型調査と歩様調査の合計では前年度より108頭の減少となった。
 なお、審査得点90点以上には、ホルスタイン種194頭・ジャージー種1頭がエクセレントと評価され、このうちE表記(複数回EXに評価された)牛は74頭であった。
審査頭数は通年ベース・体型調査は大幅な減少
 今期の都府県における牛群審査と奨励・個体審査は、前年同期比で18戸減少・29頭増加し、367戸4851頭の審査を実施した。後継者不足などの問題により、全国的に酪農家戸数が年々減少するなか、今期の都府県における審査戸数も前年同期比では減少したが、受検農家1戸当たりの審査頭数が微増したことで、概ね通年ベースの実績を確保することができた。また、後代検定娘牛と同期牛の体型調査は、材料娘牛の体型データを効率よく収集するため、都府県の牛群検定加入戸数・頭数と後代検定材料娘牛頭数、そして血統登録の有無を条件に当協会がそれぞれの計画頭数を配分している。 当然ながら都府県ごとの酪農家戸数は異なるので、調査頭数の大小で都府県の実績に優劣をつけるものではないが、調査頭数が多いほど血統登録並びに牛群検定の加入が進んでいるものと言える。このような状況の中、今期の体型調査は都府県563戸で調査を行い、3189頭の体型データを収集した。前年同期比103戸・525頭減少となったことで、その実績が大幅に減少する結果となった。性選別精液の利用が定着したことで後継牛の効率的な確保が進んでいる反面、和牛ETやF1などの子牛の市場価格が高止まりしていることも減少の一因と思われる。
 一方、JRL事業による歩様調査は昨年度と同様に体型調査と並行して実施。事業の性格上、歩様スコアが収集可能なフリーストール・フリーバーン牛舎に限定したにもかかわらず、前年同期比で11戸・417頭増加となった。10月から後期日程が開始されるので、体型調査・歩様調査への協力をお願いするとともに、後代検定事業への積極的な協力をお願いしたい。
審査頭数1位は岩手県
 審査頭数を都府県別にみると、岩手県の578頭が最も多く、次に熊本県が479頭で2位、栃木県が302頭で3位、群馬県が299頭で4位、千葉県が200頭で5位となり前年同期と同一の順位、上位5県で都府県審査頭数の4割を占める結果となった。
 また、後代検定事業の体型調査は、前述したとおり当協会が都府県に割り当てた計画頭数に基づき、それぞれの都府県内で前後期の調査頭数を調整している。その中で、調査頭数が最も多かったのは、審査頭数同様に岩手県の559頭であった。次いで2位が熊本県343頭、以降、群馬県・栃木県・鳥取県と続いた。一方、歩様調査を最も多く実施したのは熊本県の395頭。次いで群馬県・鹿児島県・栃木県・鳥取県と続いた。
 牛群審査と体型調査・歩様調査の合計では、熊本県が最も多い1217頭で前回に引き続き第1位。2位となった岩手県までが1千頭を超える1014頭。以降、群馬県777頭・栃木県600頭で、ここまでは前回同様の順位となったが、第5位には新たに鳥取県が456頭でベスト5にランクイン。鳥取県内の血統登録並びに牛群検定の実施率の高さが窺える結果となった。
EX牛195頭
 都府県で審査頭数90点以上(エクセレント=EX)に評価された雌牛を表に示した。県別では岩手県が34頭でダントツの1位。次いで群馬県24頭、熊本県19頭、千葉県13頭、栃木県11頭と続き、33都県でホルスタイン種194頭、ジャージー種1頭がEX牛として評価された。このうち、2E55頭、3E17頭、4E2頭が分娩更新をするとともに、その評価を更新した。
 高得点では、EX93点と評価された雌牛が2頭(本誌2019年7月20日の日本ホル協会特集号で紹介)、群馬県三輪牧場の「ゴツドフレイ ラテイチユード ローズ」号が92点から93点(3E)、神奈川県泣Oツドリバー牧場の「グツドリバー ローヤル リステル シーバー」が92点から93点(4E)に評価された。このほかに、岩手県・山崎敏氏、宮城県・大槻尚弘氏、山形県・置賜農業高校、栃木県・大関悠太氏、千葉県・田中隆和氏、山梨県・馬淵博聡氏、愛媛県・下岡優氏、熊本県・竃L永ファーム、同・岩根正始氏、同・南稜高校、同・村田輝幸氏の、それぞれで初EX牛が誕生した。長きにわたり続けてきた改良努力の成果と優れた管理技術に敬意を表したい。
 なお、表には今期の得点を示したが、E表記の場合は過去の最高得点が正式な記録として保管される。例えば4産90点の牛が、5産91点、6産90点の場合、5産次の最高得点にEX更新回数が加算されて、EX91-3Eとして正式に記録されることとなる。


令和元年度前期都府県における90点以上の雌牛(4月-7月)


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan