令和元年07月20日

自動登録普及進む

血統登録の65%を占める

30年度都府県各種申込状況から

 平成30年度における都府県別各申込状況を表1に、また平成21年度から直近10年間の各種申込件数の推移を表2および図1に示しました。都府県の血統登録数は4万6546頭で、対前年比100.9%と若干ではありますが2年連続して前年度を上回りました。全国の飼養頭数が減少する中、登録頭数を維持していることは、関係者皆様の登録推進の賜物であり、登録の必要性に対する酪農家皆様の認識の高さが伺えます。しかしながら、過去には消費税増税前に駆け込み申し込みで登録頭数が大きく増え、増税後はその反動で大きく減少しました。登録頭数は、このまま順調に伸びるのか、それとも今年10月予定の消費税増税によって再び乱高下を繰り返すことになるのか注視していく必要があります。
会員・移動証明は減少
 一方、会員数は前年比93.7%と減少傾向に歯止めがかかりません。酪農戸数減少の現況としては、やむを得ないところはあります。
 移動証明は、自動登録の普及拡大に伴い減少傾向が続いています。現在、自動登録は全体の65.1%を占め、年々増加傾向にあります。自動登録農家は移動証明申し込みが不要となるため、自動登録実施農家が増えるほど移動証明の申し込みは減少していきます。
 表1の右列、自動登録実施状況をみると、都府県で1954戸が自動登録を実施しています。昨年7月からの1年間で自動登録を開始した酪農家は107戸ありました。中でも、熊本県21戸、福岡県17戸、岩手県10戸と2桁の増加となっています。既に会員の自動登録農家が9割に達している、福井県、鳥取県、岡山県、山口県など、各県支部・承認団体のご尽力により自動登録への切り替えが進んでいます。県によっては自動登録への切り替えが難しいところもあると聞いております。あらゆる場面を想定し、実施に向けたご相談をさせて頂きますので、当協会へ一報願います。
新規EX牛271頭
 審査成績は9460件で昨年度より僅かに減少しました。しかし新たに誕生したEX(エクセレント)牛は昨年度より9頭多い271頭。一昨年新しく制定されたEX―E制度により、分娩更新して審査を受検し、複数回EXに評価された2E以上の牛は昨年度より51頭と大幅に増え130頭誕生しました。新たに誕生したEX牛は群馬県31頭、岩手県28頭、熊本県28頭、福岡県15頭が多く、複数回EXに更新された牛が多かった県は熊本県12頭、福岡県11頭、栃木県10頭が挙げられます。
 検定成績証明は4252件で前年度より微減で、ほぼ横ばいの傾向ではあります。地区・県による差が著しく、証明件数の少ない地域での普及・推進が望まれます。今年度から、自動継続によって検定成績証明書を取得している酪農家を対象に、パソコンやスマートフォンで、血統能力証明書を閲覧できる新たなサービスとして、登録情報活用システム(通称RIUS・ライアス)を開始しました。高い泌乳記録を持った牛や、EX―E制度で審査優秀牛と認定された牛など、頑張ってくれた愛牛の記録を証明書という形で残すとともに、自分自身が努力した成果を目に見える形で残すことも、経営の楽しみと思います。
酪農経営の安定的発展には遺伝的改良
 我が国の酪農を継続・発展させていくためには、飼養管理の改善に加え、個体能力の基礎である遺伝的能力を向上させることが極めて重要です。その一つの方法が血統登録と牛群検定、そして牛群審査の実施です。遺伝的能力を把握し、種雄牛を選別することにより、次世代への改良改善へとつながります。時間と経費は掛かりますが、確実な酪農経営と発展には不可欠と考えます。どれか一つでも実施していない場合は、是非ご検討願います。
 

表1 平成30年度登録等申込と自動登録実施状況


表2 各種申込件数の推移


図1 各申込件数の推移

令和元年07月20日

拡大・普及推進に貢献

宮崎県など表彰

 
 毎年度、会員拡大や血統登録の推進、自動登録の普及や審査の普及推進に貢献している各都府県支部・承認団体を表彰している。
◇会員拡大推進団体
【優秀賞】
 宮崎県経済農業協同組合連合会
【優良賞】
 鹿児島県酪農業協同組合
 熊本県酪農業協同組合連合会
【努力賞】
 全国農業協同組合連合会青森県本部
 福島県酪農業協同組合
 岩手県支部
 大山乳業農業協同組合
 愛知県酪農農業協同組合
◇自動登録普及推進団体
@増加指数によるもの
【殊勲賞】
 山梨県家畜改良協会
【敢闘賞】
 ふくおか県酪農業協同組合
 全国農業協同組合連合会青森県本部
【努力賞】
 東京都酪農業協同組合
 (公社)群馬県畜産協会
 (一社)滋賀県畜産振興協会
 (一社)埼玉県畜産会
 愛媛県酪農業協同組合連合会

A普及指数によるもの
【殊勲賞】
 大山乳業農業協同組合
【敢闘賞】
 大阪畜産農業協同組合
 鹿児島県酪農業協同組合
【努力賞】
 (公社)山口県畜産振興協会
 おかやま酪農業協同組合
 秋田県支部
 愛知県酪農農業協同組合
 (一社)滋賀県畜産振興協会
◇血統登録普及推進団体
【殊勲賞】
 神奈川県酪農業協同組合連合会
【敢闘賞】
 山梨県家畜改良協会
 (公社)沖縄県家畜改良協会
【努力賞】
 酪農とちぎ農業協同組合
 静岡県ホルスタイン協会
 (一社)埼玉県畜産会
 新潟県酪農業協同組合連合会
 宮城県ホルスタイン協会
◇審査普及推進団体
@増減率によるもの
【優秀賞】
 熊本県酪農業協同組合連合会
【優良賞】
 (公社)群馬県畜産協会
 岩手県支部
【努力賞】
 酪農とちぎ農業協同組合
 ふくおか県酪農業協同組合
 鹿児島県酪農業協同組合
 千葉県酪農農業協同組合連合会
 (一社)岐阜県畜産協会

A審査頭数によるもの
【優秀賞】
 熊本県酪農業協同組合連合会
【優良賞】
 (公社)群馬県畜産協会
 岩手県支部
【努力賞】
 酪農とちぎ農業協同組合
 ふくおか県酪農業協同組合
 千葉県酪農農業協同組合連合会
 鹿児島県酪農業協同組合
 茨城県酪農業協同組合連合会

令和元年07月20日

検定成績優秀牛群

五味英介さん(長野県)

トップに返り咲く

 日本ホル協では、表彰要領に基づき毎年度検定成績優秀牛群を表彰している。平成30年度のとりまとめでは、五味英介さん(長野県)の牛群が牛群検定加入頭数43頭のうち48件証明から平均乳脂肪量(F)偏差値216.3でトップに返り咲いた。
 2位は昨年度トップだった矢内孝久さん(群馬県)が、69件証明のF偏差値203.1の成績を収めている。3位は山下和成さん(岐阜県)が35件証明のF偏差値183.5と続いた。


平成30年度検定成績優秀牛群

令和元年07月20日

参加者募集

中央審査研究会

9月25〜27日 北海道「酪農学園大学」

 日本ホル協は、審査業務に従事する登録協会の支部・承認団体、行政機関のほか審査技術の向上を目指す指導者・技術者を対象として、中央審査研究会を開催する。(全共開催年は実施しない)
 研修内容は審査標準研修の後、模範審査に始まり8頭の牛を使って、班毎に日本ホル協審査委員と研究。その後、研修成果を確認するため、4頭1組2セット、計8頭の牛について22の線形主要形質と13の線形調査形質の評価、4大区分の得率、決定得点の答案を提出し、結果を審査委員とともに研修する。

・日時:9月25日(水)13時〜27日(金)12時
・場所:北海道江別市文京緑町「酪農学園大学」
・会費:1万円
・申込締切:8月16日(金)

令和元年07月20日

新人紹介

事業部登録課

梶田 麻由


 この度、六月一日付で当協会に正職員として採用され、事業部登録課に配属となりました梶田麻由と申します。
 私は神奈川県川崎市の非農家出身ですが、大学では生活する上で必要不可欠な存在であるにも関わらず、酪農家でないと関わることはほとんどない家畜について学びたいと思い、北海道の帯広畜産大学畜産学部に進学しました。
 授業の中で家畜のと畜現場や乳牛の飼養方法、搾乳方法について学びました。
 それらを受けて、家畜、ひいては乳牛の改良について学びたいと考え、家畜育種学研究室で「乳牛の不本意な淘汰と体型形質の関連性」について研究を行いました。
 この度は縁があって当会に入会させていただき、現在は当協会の基本である血統登録証明や移動証明の業務を勉強させていただいております。
 当協会の業務を滞りなく行っていく上で、常日頃からお世話になっている酪農家の皆様や支部承認団体の皆様とお会いする機会はなかなかないと思いますが、皆様のご協力がなければ業務の円滑な遂行は難しいと感じております。
 また、血統登録の正確性を高めることが乳牛の能力を向上させることに繋がり、酪農家の皆様の財産である愛牛や経営の安定と発展に微力ながら貢献できるうれしさと重大さを感じ、これからも協会の一員として自覚と責任を持って精進していく所存です。
 まだまだ勉強中の身ではありますが、お会いした際にはご指導のほど、よろしくお願いいたします。


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan