平成31年03月20日

登録の現状

自動登録2.8%増


−日本ホル協 事業部−
 都府県の平成30年度中間(1月末日現在)の血統登録雌牛申込み頭数は、3万7351頭となり、前年同期に比べて343頭、1%の微減となりました。前年は13%と大幅な増頭があり、今年度更なる増頭に努めましたが、若干届きませんでした。
 平成15年から毎年右肩下がりで、減少の一途をたどっていた全国乳牛飼養頭数は、
今年度16年ぶりにプラスに転じました。これは、酪農家戸数の減少に伴う乳用雌牛資源減少に歯止めをかけるため、国及び各県の行政機関・酪農団体等にあっても各種の事業に取り組まれ、特に雌牛を確保するには優秀な種雄牛から得られた性選別精液の使用が早期に結果が得られることから、この使用に対して助成をされる事例が多くみられ、この成果もあって徐々に乳用雌牛の出生増加につながったものと考えられます。また、各生産者におかれましても牛群検定事業の活用により、牛群内ランクで交配種雄牛を選択し、上位クラスの雌牛には性選別精液を、中位は一般乳用種を、下位のものには和牛ETやF1生産を、ということで仕分けられており、この成果が現れ始めたものと考えられます。
 さて、表1には県別の血統登録をはじめ各種申込み頭数並びに会費納入件数を示しました。
 前述のとおり登録頭数は前年比で若干の減少ですが、岩手県では361頭、神奈川県で314頭、鹿児島県で281頭と大幅な増加があり、続いて栃木県193頭、山梨県188頭、福島県145頭、鳥取県128頭、山口県102頭が3桁の増加となりました。一方、酪農家の廃業、登録推進のタイミング等諸事情で伸び悩んだのが、群馬県1503頭、兵庫県481頭、青森県206頭、熊本県175頭、徳島県102頭と前年同期より3桁以上の減少になりました。各県3月末までにどの程度回復するかが課題と考えます。
 次に、表2には年次単位の登録頭数の推移を示しました。平成27年まで2年間減り続けていた登録頭数が少しですが、回復基調にあり、更なる増頭にむけ、皆様のご理解とご協力をお願いするとともに、当協会としても努力致します。
自動登録が65%超
 一方、登録様式に目を向けると、自動登録申込頭数は2万4388頭で全体の65.3%。昨年に比べて2.8ポイントのプラスで毎年確実に増加しています。
 また、自動登録の実施状況では、福岡県+22戸、熊本県+11戸、群馬県+8戸、千葉県+8戸、岩手県+7戸などで大きな動きがありました。
 なお、自動登録農家戸数は1935戸(開始104戸・中止91戸)で、前年より13戸増となりました。
移動証明は減少
 表1の移動証明申込み件数の状況のとおりで、前年同期比では98頭(2%)減少しています。これは北海道における乳用種雌牛価格が高騰し、酪農家には手が届かない価格帯となっているため、導入を躊躇しているという声をしばしば聞きます。このことは移動証明申込みが減少している理由の一つと考えられます。
 また、ご承知のとおり、自動登録農家にあっては家畜改良センターに所定の異動報告を済ませれば、当協会では該当牛の登録原簿上の移動を完了させており、あえて料金が必要な移動証明は推進していません。当協会としても自動登録の推進を重点事項として事業推進しておりますので、今後とも移動証明が大きく増えるとは考えておりませんが、個別登録農家にあっては子孫に血統を繋げるためにも確実に移動証明をお願いします。
会員数は横ばい
 最後になりましたが、会費納入件数を表1の一番右側にお示ししました。1月末までに4996戸の方から納入いただいており、前年同期比で+23戸と大きな変化は無く、全国的に農家戸数が減少するなか、無登録農家と比較して登録実施酪農家の廃業は少ないと思われます。


表1 各種登録等申込み状況

平成31年03月20日

正確な出生報告と授精報告を

−自動登録の現況から−

 日ホ協では、飼養している乳用種雌牛の全頭を血統登録することを条件とした「自動登録」の普及推進を行っています。
 都府県では平成16年から開始され、各地域での地道な普及推進と会員農家のご理解を得ながら徐々に実施農家が増えていき、今年度の都府県における自動登録率は65%まで増加する見込みです。
 これはひとえに、会員農家と支部・承認団体の皆様の自動登録へのご理解・ご尽力によるものと心より感謝いたします。
自動登録の仕組み
 自動登録は、農家からの「出生報告」と「授精報告」をデータの形で当協会が受け取り、それらを元に血統登録証明書を発行するという血統登録のやり方です。
 「出生報告」は、自動登録実施農家で牛が生まれた時に、農家から家畜改良センターに届出した個体識別情報がデータの形で当協会に送られる仕組みを利用しています。
 一方、「授精報告」は、いくつか方法がありますが、都府県の自動登録実施農家で主流となっているのは、牛群検定の繁殖情報を利用する方法です。その他にも、大規模農場などでは、独自に管理している繁殖ソフトのデータを利用する形も行っています。
自動登録のメリット
 自動登録はデータを利用して血統登録を行うため、次のようなメリットがあります。
  1. 頭毎の申込書が不要
    自動登録は出生報告をすることで登録申込が成立しますので、1頭毎に申込書を書く必要はありません。
  2. 移動証明が不要
    通常、導入牛は導入した農家への移動証明が必要ですが、自動登録では家畜改良センターに転入報告を届出ていれば、移動証明は必要ありません。また、父から息子などへの家族間の名義変更や、個人名から会社名への名義変更も無料で行うことができます。
  3. 証明書の発行が早い
    家畜改良センターへ出生報告した後、10日ほどで血統登録証明書を発行しています。
  4. 登録料金が安い
    自動登録は当協会での登録処理も省力化できるため、登録料金は通常よりも500円ほど割安に設定しています。
 メリットの多い自動登録ですが、出生報告と授精報告が正しく行われていないと自動登録はストップしてしまいます。図2のように、「@授精報告」と「A出生報告」の両データを受け取ることで自動登録が進みますが、出生報告はしていても、分娩までに授精報告されていないと、子牛の父牛が分からないために証明書が発行できません。
確実な授精報告を
 授精報告されていない場合、「事故照会」と題してその内容を記載した用紙を送付しています。その後、各地域の登録委員を通じて回答を提出していただき、不備がなければ血統登録を行いますが、回答提出までに時間がかかるため証明書の発行は遅れてしまいます。回答には授精証明書や繁殖台帳などの書類の添付が必要ですので、これでは自動登録の「早期発行」「ペーパーレス」のメリットが台無しです。
 農家が自動登録をスムーズに行うためには、登録委員の方のフォローが不可欠となります。自動登録が普及している状況でも引き続きご協力をよろしくお願いします。
牛群検定には 全頭加入を 
 牛群検定の繁殖情報を利用している自動登録実施農家では、初産で生まれた子牛の授精報告がないために自動登録できない事例が多く、これは未経産加入の遅れが影響していると考えられます。分娩後に加入・授精報告しても子牛の自動登録には間に合いません。
 牛群検定には未経産牛も含め、飼養牛全頭を加入しましょう。全頭加入することで、繁殖や分娩の状況を一体的に管理することができます。自家育成牛は初回授精までには加入、預託している育成牛は戻り次第加入して、確実な授精報告をお願いします。


図1 自動登録率の年度推移


図2 自動登録のイメージ図

平成31年03月20日

第15回全国日本ホルスタイン共進会

新しい風は九州・沖縄から。

ミルクでつながる、みんなの笑顔。

 第15回全日本ホルスタイン共進会まで、残すところ591日となりました。現在の進捗状況等をご案内します。
会場イメージ
 会場となる都城家畜市場並びに隣接の家畜商市場等のイメージ図が発表されました。手前に駐車場、その右側がメイン入場ゲートと物産飲食ゾーン。駐車場の奥(上)には共進会会場(実際は屋根付き)、その奥と右側には出品牛の繋留所が2ヵ所。1番右(家畜商市場)には酪農資材・技術交流会ゾーンが広がっています。ゾーンにより3段階の防疫エリアを設け、衛生に万全な体制を構築しています。
開催期間 
 開催期間は、共進会が10月31日(土)から11月2日(月)の3日間。協賛催事は10月30日(金)から11月2日(月)に開催する予定です。
衛生対策 
 衛生対策要領(案)は、3月22日、日ホ協理事会で承認された後、参加予定の各都道府県支部・承認団体へ通知及び全共Webサイトでも公表をします。
協賛金募集 
 厳しい酪農情勢の中ですが、第15回全共の開催が「酪農の祭典」として、わが国の酪農業発展のための理解醸成並びに後継者育成の一翼を担う大会になるよう、関係団体・会社並びに関係者から支援協力いただくため、1口5万円の協賛金を受付けています。
 募集は2020年5月末日までとしますが、申込みを頂いた段階で、全共Webサイトへの社名ロゴ等の掲載や大会スポット広告への社名アナウンス等、随時進めさせて頂きます。


大会イメージ図


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan