平成31年01月20日

フエイアークが首位キープ

都府県 生涯検定とりまとめより

  日本ホル協ではこのほど、2018年末までに都府県で検定成績証明された生涯検定記録牛を取りまとめた。
川名デーリィ牧場他
トップ3は変化なし
 生涯乳量のトップは、一昨年24年振りに都府県記録を更新した千葉県館山市・(有)川名デーリィ牧場所有のネザーランド ニツクマン フエイアーク(審査得点86点)である(表1)。12乳期で検定日数4214日、生涯乳量(M)18万2068`、乳脂量(F)6401`、平均乳脂率(F%)3.5%で、生涯乳脂量でも県内1位、都府県3位と変わらない。
 2位は鳥取県鳥取市・田中泰彦さん所有のロイブルツク ハイアー エレン(85点)でM16万6278s、F8978`、F%5.4%で、生涯乳脂量は未だに全国1位である。
 3位は鳥取県南部町・板持翔磨さん所有のヘリオ ムスタング リートン(80点)でM16万3190s、F4893`、F%3.0%であった。
 トップ3は昨年と同様だが、4位の群馬県中之条町・星野和司さん所有のキヤプテン オプシヨン ロジツク 239 3(86点)が16万2514`で、昨年6位から順位を上げている。また12位以下には生存牛も控えているため、近い将来トップ10の入れ替えも期待される。


10万`以上
岩手県が27頭
 都府県で生涯乳量10万`を突破した牛は昨年より14頭増えて、217頭であった。一番若い牛で2008年生まれである。都府県別の頭数でみると表2のとおり、岩手県が昨年より1頭増頭し27頭でトップであった。2位には群馬県が1頭増頭の21頭で、3位は栃木県が19頭(1頭増頭)と順位は変わらない。また、9位に入った茨城県が11頭で5頭増頭と著しい増加をみた。
亀田康好さんが9頭
 10万`以上を牧場別(表3)でみると、埼玉県坂戸市・亀田康好さんが9頭であった。続いて宮城県岩沼市・(株)布田牧場,布田達夫さん、福岡県福岡市の槇芳行さんが8頭、4位は岩手県岩手郡・川又紀元さんの5頭であった。また5位の茨城県水戸市・長田重信さんは、この1年間で4頭もの10万`突破牛の成績を証明している。
種雄牛別ではスターダム
  表4は種雄牛別で見たものである。1位はハノーバーヒル スターダムで娘牛7頭が10万`を突破した。2位にはケーイーデイー ジユラー ET、スタートモア ルドルフ ETが娘牛6頭であった。
4県でトップ更新
  表5は検定回数3回以上、総乳量3万`以上で都府県別1位の一覧である。そのうち、過去1年でトップが更新された都府県は4県あった。
 北から紹介すると、宮城県では佐藤俊さん所有のデイフエンド ジヤステイス イゼベル(90点)が昨年トップを更新した(株)布田牧場所有牛の記録を13万1813`で抜き返した。
 茨城県では長田重信さんのシズナミ アウトサイド(87点)が、同年県内記録を更新した佐藤範之さん所有牛の記録を抜いて、12万5739`で県のトップとなった。また県内2位の牛も長田さんが所有している。
 群馬県では星野和司さん所有のキヤプテン オプシヨン ロジツク 239 3(86点)が自身の記録を更に更新して16万2514`となった。本牛はすでに死亡しているため、これが最終更新であるが、都府県4位と有終の美を飾った。
 岐阜県では宮垣俊介さん所有のエバーオンワード クリス エリカ ロツトー(89点)が16年振りに県内記録を更新した。本牛はまた、県内初の10万`突破牛でもある。


表5 都府県別生涯検定乳量記録牛(検定回数3回・3万kg以上)

平成31年01月20日

高得点牛

94点 岩手県 佐野茂樹さん

93点 岡山県 吉原直樹さん

 平成30年度後期審査の前半戦が終了し、高得点94点と93点に評価された牛が誕生したので紹介したい。
佐野さん
ラツキー ダーハム
  1頭目の高得点牛は12月の審査で岩手県遠野市の佐野茂樹牧場の「プロスペリー アドベント ラツキー ダーハム」(父:アドベント RED)が岩手県の最高得点となる94点に評価された。
 本牛は前回平成29年6月(6歳11月、4産)の審査で県内7頭目となる93点と評価されている。平成30年10月に8歳4月で5産目を分娩し、今回の体型審査を受検した。各部の配点は、体貌と骨格93点、肢蹄92点、乳用強健性93点、乳器95点(12月21日確認審査実施)。
 前回の評価から1年半を経過したが、胸幅が広く充実している前躯、尻は長く坐骨の幅がある後躯は、産を重ねても崩れることはなく維持しており、乳器についても前乳房は強く付着し後乳房は付着点が高く幅広い。また、体型だけでなく泌乳能力も4乳期1390日で乳量57947s、乳脂量2283s、乳脂率3.9%と非凡なものを見せており、産を重ねるたびに向上し続けている。今後も同県出身であるメジャーリーガー大谷翔平選手のように、体型・能力の二刀流を期待したい。
 なお、岩手県の高得点(90点以上)獲得の歴史は、昭和47年11月小岩井農牧株式会社 小岩井農場の「3 フレツド」号が第1号で、今日まで402頭の牛が高得点と評価されている(平成30年12月末現在)。

「プロスペリー アドベント ラツキー ダーハム」
(父:アドベント RED)平22.7.22生
岩手県 佐野 茂樹さん所有 (平31.1月撮影)
吉原さん
ピノ チヤント
 2頭目も同じく12月の審査で岡山県津山市の吉原直樹牧場の「グランデイール スーパー ピノ チヤント ET」(父:スーパーステイシヨン)が93点に評価された。
 ピノチヤント号は、第6回おからくスプリングショウ(平成26年3月開催)において第8部(3歳以上4歳未満)に出品されリザーブインターミディエイトチャンピオンに輝き、その年の11月に3歳11月齢の若さで91点に評価され、その翌々年には92点となった。
 そして、平成30年8月に5産目を分娩し、今回の体型審査を受検した。各部の配点は、体貌と骨格92点、肢蹄91点、乳用強健性95点、乳器93点(12月27日確認審査実施)。審査当日はベストコンディションで特に乳用強健性に優れ肋骨の間隔は広く、後方に良く開張していた。乳器において後乳房の付着の幅と高さに優れ、乳房靭帯が強く乳頭の配置は理想的であった。
 吉原牧場では、都府県最高得点95点と評価されたPTギンに次ぐ高得点牛であり、他にもエクセレント牛を輩出している。そのうち1頭はピノチヤントの初産時の娘(ピノニシ チヤント)で平成30年5月に90点と評価された。また、本牛の検定成績証明をみると、4産(5歳11月齢)、305日2万459s、乳脂量821s、乳脂率4.0%で、生涯成績においても8万6960sを記録している。
写真はデーリィマン社提供。

「グランデイール スーパー ピノ チヤント ET」
(父:スーパーステイシヨン)平22.11.24生
岡山県 吉原 直樹さん所有(平26.12月撮影)

 


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan