平成30年03月20日

EX頭数5年連続更新

過去最高365頭
審査291頭増
 平成29年度の都府県におけるホルスタイン種の牛群審査は43都府県で9,732頭を実施し、前年より291頭増えた。28年度は不幸に見舞われた熊本地震、第14回北海道全共の反動等で一時減少したが、V字回復となった。相変わらず初妊牛の高騰による導入牛の減少と後継牛の不足は続いているが、自家育成に重きを置き、長命連産を意識し、より長く牛舎に生存させるための体型面からの改良を考える酪農家の増加が、この頭数を伸ばした要因の一つと考えられる。
 一方、ジャージー種の審査は112頭(前年129頭)で、前年度6頭の実績のあったブラウンスイス種は、今回は0頭であった。
 また、審査得点90点以上(EX=エクセレント)に評価された雌牛はホル種雌365頭、前年度より58頭増加した。ジャージー種では5頭誕生。
審査受検頭数
1位岩手2位熊本
 都府県別審査頭数では、岩手県が1,058頭と昨年度に引き続き、唯一1千頭を超えで第1位に輝いた。次いで、熊本県の942頭、群馬県718頭、栃木県667頭、愛知県468頭と続き、順位は昨年度とまったく同じで、上位5県で都府県全体の40%を占める。酪農家戸数が減少する中、牛群審査受検頭数が大幅に減少することなく実施出来たことは、各都府県担当者をはじめ、受検農家の努力の賜物である。
 一方、家畜改良推進事業に係わる後代検定の体型調査では、まだ全てを終了してはいないので途中経過ではあるが、45都府県の協力により1,337戸を巡回し、後代検定材料娘牛2,345頭、同期牛5,293頭、計7,638頭の体型データを収集した。
 また、今年度後期よりJRL事業によるフリーバーン・フリーストール牛舎においての歩様調査も実施された。こちらも途中経過ではあるが、184戸、1,168頭のデータを収集した。
 牛群審査と体型調査の合計では、熊本県2,178頭のほか、岩手県1,751頭、群馬県1,355頭、栃木県1,186頭が1千頭を超えた

・表 審査頭数が多い酪農家(平成29年度都府県)
最多受検頭数
小岩井農場
 審査頭数の最多牧場は、小岩井農場の208頭で平成23年度から7連覇を果たした。次いで家畜改良センター167頭、宮城県・半澤牧場98頭、群馬県・萩原牧場、鳥取県・西山友之牧場と続いた(表)。


・表 平成29年度後期都府県における90点以上の雄牛(10月〜2月)
後期EX頭数
ホル214頭・ジャ3頭
 平成29年度後期の都府県における審査でEXに評価された雌牛一覧を示した。なお、前期・後期を合わせた県別では、岩手県の38頭(昨年2位)が最も多く、次いで熊本県31頭、群馬県28頭、栃木県24頭と続き、過去最多の365頭となった。これは、EXと一度評価された優良牛が、再びEXと評価されたときに与えられる称号、E制度の影響も大きく、同点や減点されたEX牛(E制度対象牛)が55頭含まれている。産次を重ねても、なお素晴らしい体型を維持させている管理技術の高さが伺える。
 29年度は前期後期含め95点1頭、94点1頭、93点3頭、92点21頭、91点52頭、90点28頭がEXと評価された。
 6産してもなお素晴らしい体型を維持し、1点追加され95点と評価された群馬県・遠坂和仁さんのフアイン リコ ダツチ(都府県最高得点4頭目)、94点は兵庫県内となるOFJシンジケートの「ロクシー リターナ」(5産)、93点は群馬県・長坂仁司さんの「イグニター アイオーン」(5産)。
 また、後期で初EXが誕生した牧場は、ホル種は青森県・斗米伸也氏、宮城県・野村泰仁氏、群馬県・富沢裕敏氏、岡山県・(有)佐賀牧場、長崎県・山中幸太郎氏、鹿児島県・工藤雅彦氏でした。長年に渡り続けてきた努力が改良の成果として現れたもので、今後の更なる活躍を期待したい。


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan