平成30年03月20日

都府県初の快拳

品川牧場 1000頭超え

〜29年都府県登録状況〜
 平成29年1〜12月に都府県で血統登録された雌牛について、日本ホル協の会員別に登録頭数をとりまとめた。都府県で昨年1年間に血統登録された雌牛は4万5320頭で前年より1764頭増加した。また、血統登録を行った酪農家戸数は、3853戸で前年より97戸減少し、酪農家1戸あたりの血統登録頭数は前年よりも0.8頭増加し11.8頭となり、年々増加している。
 表1には最近6年間の都府県登録頭数と登録実施農家戸数の推移を示した。


 登録件数の推移を見ると、平成25年以来の4年ぶりの増加であったが、登録実施戸数は歯止めがかからず減少の一途を辿っている。
 表2に昨年1年間に60頭以上の血統登録を実施した会員を示した。集計では親子などは1つにまとめて登録頭数の多い会員名で表示した。
・表2 60頭以上の登録を実施した会員(29年都府県)
初の千頭台の登録頭数 品川牧場(群馬県)
 登録頭数の最も多かった会員は8年連続の品川牧場(群馬県)で1101頭であった。都府県年間最高頭数を記録した前年の517頭の倍以上の登録を行ったことになる。この驚異的な登録頭数の背景には自動登録の開始が挙げられる。自動登録では実施に伴い無登録の解消が求められ、同牧場では400頭近くの掘起し登録を行ったためだ。
2位は中上秀夫さん(岩手県)の337頭。
3位は(有)PIONEER FARM(茨城県)の290頭。
4位は(有)ロマンチックデーリィファーム(群馬県)の270頭。
5位小岩井農場(岩手県)264頭、
6位野村栄一さん(茨城県)214頭と続き、上位6会員が年間200頭以上を登録した。
以下、山中誠さん(岡山県)、(独)家畜改良センター(福島県)、(株)箸荷牧場(兵庫県)、伊藤行さん(栃木県)、(有)KC牧場(群馬県)、木戸卓仁さん(兵庫県)、(株)KOGA(熊本県)、株式会社竹信牧場(岡山県)、(有)岡部牧場(青森県)、古川牧場(群馬県)、吉村正光さん(熊本県)、(株)チェスナットファーム(茨城県)、足立松吾さん(岐阜県)、全農笠間乳肉牛研究所(茨城県)、(株)長壁牧場(群馬県)、(株)赤羽根PVファーム(愛知県)、吉野藤彦さん(群馬県)、松岡明彦さん(熊本県)、(有)鈴木牧場(愛知県)、(有)阿部牧場(熊本県)、ITOU牧場(株)(愛知県)、(有)ツバヌキ牧場(鳥取県)、(有)安曇野牧場(長野県)、(有)希望園(岡山県)が年間100頭以上を登録した。年間100頭以上登録した農家は30戸で前年より7戸増加、50頭以上では22戸増加となった。
 今回とりまとめた年間60頭以上の登録を行った73農家の内、59農家が自動登録を実施しており(表中、*を表示)、多頭数飼養農家では申込書不要、料金割引、登録洩れの防止、移動料無料など自動登録のメリットが大きい。

平成30年03月20日

登録牛の父牛 海外が50%に達する

〜29年種雄牛登録状況〜
 血統登録された雌牛の父牛として、どのような種雄牛が多く利用されているかを調べてみた。
 表1には、平成29年1〜12月に全国で血統登録された雌牛頭数等を示し、その頭数は20万6700頭で、その父牛数は1687頭を数える。地域別では、北海道が種雄牛1232頭で登録娘牛16万1380頭、都府県は1396頭の種雄牛から4万5320頭が登録された。


 また、種雄牛1頭当たりの登録娘牛頭数は、全国で123頭であり、北海道は131頭、都府県は32頭である。
海外種雄牛の割合 4%増加し半数に
  国内海外の繋留別では、国内種雄牛887頭による登録娘牛110万3099頭で登録全体の50%、輸入精液などの海外繋留種雄牛は800頭による登録娘牛10万3601頭で登録全体の50%を占め、その割合は昨年より4%増加した。
国別のトップはアメリカ 海外種雄牛数の73%
 800頭の海外種雄牛を国別に見ると、アメリカが587頭と最も多く7万4278頭の娘牛が登録され、続いてカナダ142頭から1万8688頭の娘牛、オランダ47頭から3174頭の娘牛、その他の国で24頭から7461頭の娘牛が登録されている。その他の国の中ではイタリアの「プリンス」が2700頭と目立ち、その9割以上が北海道で利用されている。
 次に種雄牛当たりの娘牛頭数に目を向けると全国で5000頭以上の登録娘牛をもつ種雄牛は3頭、3000〜4999頭が5頭、1000〜2999頭が42頭、100〜999頭が212頭、100頭未満が1425頭であり、その上位56頭の種雄牛で登録娘牛全体の50%を占めた。
 県別の国内と海外種雄牛の登録娘牛頭数を表2に示し、登録に占める海外種雄牛の割合を図に表した。

・表2 県別の国内及び課外種雄牛の登録娘牛頭数と海外種雄牛の割合

 地域別に登録雌牛の父牛のうち海外種雄牛の割合をみると、北海道が51%と全国平均よりも高い割合である。東北地区では宮城県が66%と高く、その他の県では全国平均以下となっている。逆に関東地区では、群馬県、埼玉県以外は神奈川県71%をはじめ、5都県で海外種雄牛の割合が53%以上となっている。続いて中部・北陸地区では静岡県の69%が一番高く、石川県、山梨県が64%であった。その他の県は平均以下で特に福井県は22%と国内種雄牛の利用率が非常に高い。近畿地区では京都府が67%と高く、一方、滋賀県、大阪府が10%未満と非常に低い。中国・四国地区では徳島県の64%が一番高く、広島県、香川県は逆に30%以下と国内種雄牛の利用が盛んであり、残りの県は全国平均以上となっている。九州地区では福岡県67%、大分県65%、長崎県59%等平均を上回る県が多く、一方、宮崎県、鹿児島県、沖縄県は平均を大幅に下回った。
最多登録娘牛数 エモーション
 表3には29年次の登録娘牛を多く持つ種雄牛を北海道と都府県に分けて示した。



 北海道ではニホロが、登録娘牛6178頭で前年実績3393頭から大きく伸ばしトップとなった。2位はエモーシヨン、3位にはセカンドクロップが多く登録されたレジエンド、4位には前年1位のソクラテス、5位ルピナスの順。
 都府県ではエモーシヨンが登録娘牛2775頭で1位、2位ギヤラクシー、3位は前年1位のオーソン、4位エデイー、5位ルーレツトであった。
 因みに、全国集計では1位エモーシヨン、2位ニホロ、3位レジエンドの順。
 


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan