平成29年08月20日

登録委員研修会開催

−正しい血統登録の推進を−
 去る7月下旬から8月上旬にかけて、日本ホルスタイン登録協会(前田勉会長)では、都府県を6地区に分け、登録委員を対象にした1泊2日(関東は県別)の研修会を行った。この研修会は、日頃酪農現場の第一線で活躍している登録委員を対象として毎年夏期に開催しており、今年度は東北地区(青森県)、中部・北陸地区(富山県)、近畿地区(京都府)、中国・四国地区(岡山県)、九州地区(福岡県)の5地区で研修会を行った。
 会議に先立ち、主催者である日本ホル協から、まず、日頃から乳牛の改良指導並びに登録推進にご苦労をいただいている登録委員の方々に労をねぎらった。次に、酪農家戸数と乳牛飼養頭数は減少の途をたどり、この10年間で29万頭の乳牛がいなくなったことになり、酪農および生乳生産の将来を考えると、強い危機感を感じざるを得ない。
 こうした状況を踏まえ、当協会では国の家畜改良増殖目標に沿って、遺伝的改良面から酪農経営の向上に寄与するため、引き続き自動登録を推進するとともに、長持ちし、かつ生涯乳量の高い牛群を確保するため、長命連産性や生涯生産性に関係した乳器や肢蹄の改良を推進してゆく。
 その1例として、平成29年度から3年間、JRL助成事業で、「乳用牛DNA情報による長命連産性向上事業」を受託し、体型審査やSNPデータを活用して、標準発育値の作成や体のサイズ指数、歩様を含む肢蹄形質の指数を開発し、これを現場に応用して、乳用牛の耐用年数の向上に努める旨の挨拶をしたのち、地元団体長及び来賓の挨拶が行われた。
各種表彰者等の紹介
 引き続き行われた登録委員研修会の事務研修では「登録委員だより」を中心に説明が行われた。まず、平成28年度の登録等申込状況や同表彰登録委員、同表彰支部・承認団体、同審査成績優秀牛群表彰、同検定成績優秀牛・牛群表彰、同日本・都府県記録更新牛表彰等(同紙7月20日号で掲載)を紹介した。
 また、第15回全日本ホルスタイン共進会では規則骨子や出品作法の遵守についての説明等を行った。
 さらに「ホルスタイン登録の手引き」も用いて血統登録の基本を昨年に引き続き行い、そして登録時の不備による事故照会を防ぐためのポイントの説明も行った。
 調査部からは、新たな遺伝病「牛コレステロール代謝異常症(CD)」についての国内の状況、対策についてや、都府県の近交係数の現状から近交係数だけを見ると交配する種雄牛がいない状況から、子牛の遺伝的能力を下げないことも考えるべきであること、また、8月22日のゲノミック評価値の公表に新たに経産牛も公表されることになったこと等が説明された。
牛の見方を研修
 2日目に行われた「審査研修」では、日本ホル協の審査委員が実際に乳牛3〜4頭を用いて、乳牛の見方を研修した。現畜を供試牛として使えない1地区では、パワーポイントを用いて説明を行った。
登録事務担当者会議
 牛の見方の研修とほぼ並行して行われた、地区別登録事務担当者会議では、各県支部・承認団体で実務を担当している方々が集まり、第15回全日本ホルスタイン共進会の規則や部別出品内訳などの報告、登録業務から事故照会の取扱いや遺伝子型の抜き取り調査についての説明、JRLの助成事業の実施工程の説明と、具体的な事業の進め方について協議した。また、登録の現況について各県から報告があった。
 来年度の開催は、東北地区は宮城県、中部・北陸地区は石川県、近畿地区は和歌山県、中国・四国地区は徳島県、九州地区は沖縄県の予定。

平成29年08月20日

山形県で初の開催

−2017ジャジング・スクール−
 全国ホルスタイン改良協議会(岡嶋建一郎会長)は、6月30日からの2日間、山形県において地元ホルスタインブリーダーズ改良協議会(深瀬幸二会長)並びに日本ホル協山形県支部の協力のもと、平成29年度ジャジング・スクールを山形県赤湯温泉「丹泉ホテル」「置賜家畜市場」において開催した。
 このスクールは酪農家の「牛を見る目」を養成し、酪農や乳牛改良への意欲高揚と後継者の育成、牛飼い仲間の親睦交流を目的として1982年から毎年開催され、今回で39回目を数える。
全国から過去10年で最高152名の同志が参加
 今回は初回受講の「一般」41名と2回以上受講の「ジャッジマン候補」55名に加え、「認定ジャッジマン」36名が参加。地元関係者などを含め24道府県から総勢152名が参加(150名を超えたのは平成16年の熊本県開催以来)して2日間「牛の見方」について熱心な研修が行われた。
 初日の開講式では、岡嶋会長から主催者を代表して感謝の意が述べられた。次に、スクールの開催を快く承諾していただいた地元改良協議会の深瀬幸二会長から挨拶が行われた。
 続いて、事務局から参加者の審査講評技術の向上を目的として、審査講評アドバイザーを担当する認定ジャッジマン3名(北海道:福屋栄人氏、瀬能剛氏、ABS(株):高橋忠司氏)の紹介を行い、引き続き、今年度よりパネラーをお願いしている静岡県の高橋直人氏から「乳牛のジャッジ」についての講義が行われた後、一般クラスとジャッジマン候補・認定ジャッジマンクラスに分かれ研修が行われた。
序列付けと審査講評技術の研修を実施
 一般クラスは講義室でホルスタインの審査標準をはじめ好ましい審査手順、審査講評のポイントについて講習を行った。ジャッジマン候補・認定ジャッジマンは家畜市場内の審査場において、ホルスタイン種未経産2クラス・経産1クラスの計3クラス(1クラス4頭)について、それぞれが序列付を行い、答案提出後には指名された受講生が審査講評した後に、パネラーの高橋氏による模範解答に基づき、全員で熱心な討議が行われた。
酪農特別講演会を開催
 同日夕刻からは、会場を赤湯温泉「丹泉ホテル」に移して特別講演を開催。今回は、アドバイザーも努めていただいた、ABS(株)代表取締役社長の高橋忠司氏を講師に、「ザ・ジャッジング!!」と題し、講演が行われた。
好ましい審査手順の研修
 翌日は早朝から「置賜家畜市場」で受講生全員が計4クラスの研修を行った。その後、未経産・経産の各クラス上位2頭を出品し、グランドチャンピオン並びにリザーブチャンピオン決定戦の進め方として、挨拶やチャンピオン決定・謝辞等についての研修を実施した。
 最後に、岡嶋会長からパネラー、アドバイザーそして素晴らしい供試牛を準備いただいた地元改良協議会の方々の多大なるご協力に謝辞が述べられ、スクールは閉講した。

平成29年08月20日

生涯乳量

−都府県29年7月−
 29年7月に都府県で検定成績証明されたものの中から、別表には生涯乳量5万kg以上の高記録牛30頭を示した。今回は上位3頭が総乳量(M)10万kgを突破した。
1位 (有)萩原牧場(群馬県)
 生涯乳量トップは、(有)萩原牧場所有「ブルーエンゼル バツクナー エラ」(平16.3.16生)の検定回数7回で検定日数3235日、M12万1658kg、総乳脂量(F)4384kg、平均乳脂率(F%)3.6%、総乳蛋白質量(P)3910kgであった。今回の記録は、8産目の記録を更新したことによるもので、同県内歴代6位となる素晴らしい記録となった。
2位 内藤秀之さん(岡山県)
 2位は、内藤秀之さん所有「1 ジヨイウイル デイクシーリー ベイスター」(平12.10.17生)の検定回数12回で検定日数4717日、M11万6072kg、F4643kg、F%4.0%、P3862kgであった。今回の記録は、12産目の記録を更新したことによるもの。
3位 徳川恵一さん(徳島県)
 3位は、徳川恵一さん所有「レツドフアームズ マテイツク グレア」(平18.2.13生)の検定回数8回で検定日数2433日、M10万808kg、F3565kg、F%3.5%、P3145kgであった。今回の記録は、8産目の検定成績証明を申請したことによるもので、これにより同県内初のM10万kg突破となった。
 この他、11位・藤平友和さん(千葉県)、12位・松村文継さん(岩手県)、14位・佐藤晃さん(茨城県)、15位・小林正春さん(長野県)、18位・中六角保広さん(岩手県)、24位・新海益二郎さん(長野県)、30位・植木靖さん(栃木県)所有牛は、審査得点EX(90点以上)を獲得しており、体型においても優れた成績を残している。


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平成29年08月20日

検定成績優秀牛

−都府県、平成29年6-7月証明分F偏差値−


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan