平成29年07月20日

28年度は各種申込減少

新制度で審査・検定伸びに期待

−28年度都府県の各種申込状況から−
 平成28年度における都府県別各申込状況を表1に、また平成18年度から直近10年間の各申込件数の推移を表2および図に示しました。
 会員数は前年比94.2%と減少しています。年度内の入会申込は124名ありました。そのうち新規の入会は27名、後継者など家族の入会が77名、残りの20名は法人化に伴う会社名義での入会でした。また退会された会員は246名、そのうち208名は家族単位で退会しているため廃業が理由であると考えられます。図の会費件数の推移は年々減少しています。全国的に乳牛の飼養戸数は減少傾向にあり、都府県でも廃業が相次ぎ、危機的な状況が続いています。
 血統登録頭数は4万2,102頭で、前年比95.1%と減少しました。図の血統登録頭数の推移をみると、10年前に5万頭を割り込み、今は4万頭の大台が目前に来ている状況です。25年度は5万頭を超えていますが、これは26年4月からの消費税増税による3月までの駆け込みの申込みが多くあったためです。
 移動証明は、自動登録の普及が影響し、前年比76.9%と減少しました。自動登録では、移動証明申込みが不要であるため、自動登録実施農家が増えるほど移動証明申込みは減少します。図の推移をみても毎年減少しており、今後もその傾向にあります。
群馬県・自動登録開始
 ここで表3に都府県における自動登録農家戸数状況を示しました。現在の都府県の自動登録実施農家戸数は1,892戸、昨年7月からの1年間で自動登録を開始した農家は158戸ありました。中でも、群馬県、千葉県、兵庫県など顕著に増加した県がありました。群馬県は都府県の中で血統登録頭数の多い県の一つですが、長らく個別登録による申込み形式が続けられていました。しかしながら農家や担当者のご理解を得て28年度に自動登録元年を迎えており、現在着々と普及が進んでいる状況です。また、自動登録を推進するにあたっては、登録窓口団体である群馬県畜産協会のご尽力があり、当協会職員も出向して説明会を行うなど慎重に推進活動を行ったことが功を奏し、事故照会の少ない円滑な自動登録を実施できています。
 審査成績は、例年実施件数の多い熊本県が28年4月に発生した地震によりやむを得ず前期の審査を実施できなかった影響で、前年比95.2%と減少しました。しかしながら、図の審査成績の推移では22年度より微増を続けており、これは偏に地域の皆様のご支援あってのものと深謝する次第です。本年度はEX-E制度が新しく制定されました。これを機会に、さらに審査受検牛が増えるよう普及推進を図っていきます。
 検定成績証明は4,500件、前年比90.9%となりました。この減少は、北海道全共が行われた27年度に大幅な件数増加があった反動を受けたものです。全共出品牛は検定条件があるため、全共開催年は検定成績証明件数が増加する傾向にあります。図の推移をみると審査成績と同様に微増傾向ではありますが、件数は少なく地域での認知不足が見られます。高い泌乳記録を持った牛やEX-E制度で審査優秀牛と認定された牛など頑張ってくれた愛牛の記録を証明書という形で残して、日頃の酪農経営のモチベーションアップにつなげていただくようお願いいたします。
 28年度の各申込は減少傾向にあり、酪農情勢からも先の見えない状況が続いていますが、国においては酪農生産基盤の強化を図り、乳用牛の生涯にわたる生産性を向上させる改良が進められています。当協会においても牛群改良の基礎となる血統登録を推進し、遺伝病予防や近親交配を回避するための情報提供、また体型審査および検定証明による高能力牛の選定を行い、酪農の将来を支える取り組みを今後も行っていきます。

PDF版


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平成29年07月20日

「平成28年度都府県年型別検定優秀牛」

−前原和明さんほか記録更新−
 28年度都府県での検定成績優秀牛として、表に延べ32頭をまとめた。昨年度は日本記録の更新は無かったものの前原和明さん(宮崎県)、(独)家畜改良センター(福島県)、石川和博さん(静岡県)所有牛が都府県記録(表中、名号前の*印)を更新した。
 都府県記録を更新したのは、前原和明さん所有の「ハピニスフアーム マーク ヒラリー クリントン ET」で、2年半型305日乳量で1万5,920kgを記録した。この他、4年型365日乳量においても、同所有牛がトップとなった。
 3年型365日乳脂量では、石川和博さん所有牛の「MS アツトウツド S チヤシテイ B ET」が乳脂量910kgでこの部門の都府県記録を更新した。この他、5年型305日乳量でも同所有牛がトップとなる素晴らしい記録となった。
 優秀牛の所有者に目を向けると、(独)家畜改良センター所有牛が13部門、次いで、五味英介さん(長野県)所有牛が6部門でトップとなる優秀な成績を収めている。

平成29年07月20日

「普及推進に貢献」

−熊本県酪連など表彰−
 日本ホル協では毎年、会員拡大や血統登録の推進、自動登録の普及や審査の普及推進に貢献している各都府県支部・承認団体を表彰している。28年度の表彰団体は次のとおり。
◇会員拡大推進団体
【優秀賞】
熊本県酪農業協同組合連合会
【優良賞】
鹿児島県酪農業協同組合、宮崎県経済農業協同組合連合会
【努力賞】
全国農業協同組合連合会青森県本部、福島県酪農業協同組合、岩手県支部、大山乳業農業協同組合、愛知県酪農農業協同組合
◇自動登録普及推進団体
@増加指数によるもの
【殊勲賞】
千葉県酪農農業協同組合連合会
【敢闘賞】
東京都酪農業協同組合、兵庫県酪農農業協同組合
【努力賞】
(一社)埼玉県畜産会、(公社)山口県畜産振興協会、宮崎県経済農業協同組合連合会、ふくおか県酪農業協同組合、広島県酪農業協同組合
A普及指数によるもの
【殊勲賞】
大山乳業農業協同組合
【敢闘賞】
大阪畜産農業協同組合、(公社)山口県畜産振興協会
【努力賞】
鹿児島県酪農業協同組合、おかやま酪農業協同組合、秋田県支部、愛知県酪農農業協同組合、(一社)滋賀県畜産振興協会
◇血統登録普及推進団体
【殊勲賞】
(公社)山口県畜産振興協会
【敢闘賞】
(一社)埼玉県畜産会、酪農とちぎ農業協同組合
【努力賞】
大山乳業農業協同組合、岩手県支部、(一社)岐阜県畜産協会、(公社)群馬県畜産協会、全国農業協同組合連合会長野県本部
◇審査普及推進団体
@増減率によるもの
【優秀賞】
(公社)群馬県畜産協会
【優良賞】
岩手県支部、愛知県酪農農業協同組合
【努力賞】
ふくおか県酪農業協同組合、おかやま酪農業協同組合、茨城県酪農業協同組合連合会、愛媛県酪農業協同組合連合会、福島県酪農業協同組合
A審査頭数によるもの
【優秀賞】
岩手県支部
【優良賞】
(公社)群馬県畜産協会、熊本県酪農業協同組合連合会
【努力賞】
酪農とちぎ農業協同組合、愛知県酪農農業協同組合、ふくおか県酪農業協同組合、大山乳業農業協同組合、鹿児島県酪農業協同組合


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan