平成29年01月20日

「遺伝評価の変更」

−2017‐2月評価より−
 2017‐2月評価から独立行政法人家畜改良センター(以下、センター)が実施している遺伝評価値が変更されるので紹介したい。
@GEBVの公表
 SNP情報を有する検定済種雄牛と経産雌牛の遺伝評価値について、従来のEBV(推定育種価)による公表からSNP情報を活用したゲノミック評価によるDGV(直接ゲノム価)とEBVを組み合わせたGEBVに変更する(図)。変更時期は種雄牛は2017‐2月評価から、雌牛は2017‐8月評価からとする。なお、SNP情報を持たない種雄牛および雌牛は従来通りEBVで公表される。
A若雄牛の公表
 精液の利用が可能である国内および北米の若雄牛の遺伝評価値をセンターのWebサイトに掲載する。ここで言う若雄牛とは調整交配実施期間が終了した後代検定候補種雄牛を指し、ヤングブル(待機牛)とも呼ばれる。
B国内評価の公表時期および回数
 種雄牛と若雄牛の公表については年2回とし、8月、2月に公表する。また、各公表間に新たに追加された若雄牛は関係団体を通じて所有者に年4回提供される(3月、5月、9月、11月)。
 一方、雌牛と未経産牛の公表は年3回とし、8月、12月、2月に公表する。同様に各公表間に追加された未経産牛については年3回提供される(3月、5月、9月)。
 中間公表を含めると雄雌共に年6回の公表になり、公表回数が増加した。評価回次ごとの公表日と毛根送付必着日を表1に示したので毛根採取を行う際の参考にされたい。
C追加形質について
 ゲノミック評価の対象形質はこれまでは総合指数を構成している形質、あるいは、インターブルの評価対象となっている形質を中心に一部の形質しか対象としていなかったが、2017‐2月評価からは新たに11形質が公表対象の形質になった。産乳成分では、乳脂率・無脂固形分量と率・乳蛋白質率、耐久性成分の得点形質では体貌と骨格乳用強健性、線形形質の後乳房の幅、疾病繁殖成分では在群期間、娘牛受胎率、その他の乳代効果、長命連産効果である。これらは表2(追加形質は太字)のゲノミック評価公表形質に示したので参考にされたい。
 また、ゲノミック評価の実現信頼度は形質ごとに経産された値であったが、今回からは個々の個体の形質ごとに信頼度が計算される。

平成29年01月20日

「新しいゲノミック情報」

−2017‐2月評価から−
 (独)家畜改良センター(以下、センター)では2月28日(火)に2017‐2月評価の公表を行います。
 センターでは、今回から未経産ゲノミック評価公表において、11形質の新規追加や、個々の信頼度などが新たに計算されます。そのため、日本ホル協のWeb「牛群遺伝情報」の様式も変更します。そこで、情報の閲覧手順や新しい表示についての紹介をいたします。
Web閲覧の手順
 Web「牛群遺伝情報」の閲覧手順は、図1のように当協会のWebサイトのトップ画面から「情報」をクリックします。次に情報の画面の一番上にある「牛群遺伝情報」を選択します。ログイン画面が出るので、あなたの会員番号とパスワードを入力、「ログイン」をクリックしてあなたの「牛群遺伝情報」に入れます。
 なお、パスワードですが、当協会のSNP検査を申込むと、牛群遺伝情報(紙媒体)が送付されます。その上部に会員番号とパスワードが印刷されていますので、それをご利用してください。パスワード等分からない場合は、各県支部・承認団体へお問い合わせください。
新たに11形質を公表
 図2のとおり、2017‐2月評価から11形質について新たに公表することになりました。新形質については【遺伝評価の変更表2】をご覧ください。
 信頼度はゲノミック評価の計算方法の変更により、形質ごとから個体ごとに計算されることになったため、すべて表示します。
 パーセント順位は今まで総合指数だけ表示していましたが、次の評価からは3成分(産乳、耐久性、疾病繁殖)、4泌乳形質(乳量、乳脂量、無脂固形分量、乳蛋白質量)、5体型形質(決定得点、体貌と骨格、肢蹄、乳用強健性、乳器)の他、乳代効果を含め14形質について表示することとしました。

平成29年01月20日

「Sヘンリー4期連続トップ」

−2016-11月国内雌牛評価成績−
 平成28年11月29日に2016-11月国内雌牛遺伝評価成績が公表された。そのうち、全国15位までと都府県で飼養されている上位牛の一覧を示した。
トップは丹治智寛さん(北海道)所有牛
 トップを飾ったのは、「ピユアソウル ビジヨン S ヘンリー ET」(北海道・丹治智寛さん所有)であった。4期連続の1位で現在9歳である。産乳成分に優れ、特に乳脂量は雌牛で1位、乳脂率は2位である。「ヘンリー」の娘牛5頭は全てベスト100に入っている。丹治智寛さん所有牛はベスト100に「ヘンリー」を含め3系統13頭がランクされている。また、息牛2頭が後代検定候補種雄牛に選定されている。
 2位は「MC ボンジユール」(北海道・(有)上野牧場所有)で前々回の19位、前回の15位からの上昇である。産乳、耐久性成分ともに素晴らしい成績で、特に乳用強健性3位、乳器6位、決定得点13位と体型に優れている。「ボンジユール」の姉妹牛は、他に4頭がベスト100にランキングされ、候補種雄牛は5頭が選ばれている。
 3位は「B ヘネシー」で1位と同様に丹治智寛さん所有で、泌乳形質が特に優れている。この系統には母、姉妹、娘が100位に4頭、候補種雄牛も4頭作出している。
都府県トップは前原直希さん(宮崎県)所有牛
 都府県では、7位に宮崎県・前原直希さん所有の「Jリード マウイ オーマン ET」が入った。前原牧場所有牛は、ベスト100に59位、69位にそれぞれ入っている。また、兵庫県・堀部浩二さん所有牛が18位と53位に入った。都府県牛は前述の牛等を含め、トップ100の中に9頭が入る優秀な成績を収めた。


一般社団法人 日本ホルスタイン登録協会
The Holstein Cattle Association of Japan